きみと繰り返す、あの夏の世界

【XXXVI】屋上



私と水樹先輩は雨が止むのを待ってから帰宅した。

もうじき止むからと言った水樹先輩の言葉通り、雨は30分もしないうちにすっかり止んだのだ。


よくわかりましたねと興奮する私に、水樹先輩は……


『何度も過ごしたからね』


そう言って苦笑いしていた。

どの夏も、天気は変わらないんだと話しながら。


それから1週間以上経ち、いよいよ明日は──



夏休みが明ける。



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