銀盤の国のお姫様
2日目 女子シングルショートプログラム
2012年12月22日 北海道
第81回全日本フィギュア選手権 二日目
今日と明日は、華音有にとって、非常に緊張する日である。
なぜなら、今日は要素がきっちり決められているショートプログラム。
華音有だけではなく、彼女のコーチである世崎基一・和歌子(セザキモトイチ・ワカコ)夫妻、彼女の両親、彼女に関わるほとんどの人は緊張している。
リンクの周りを見渡せば、報道機関のビデオやカメラがたくさんある。記者がたくさんいる。たくさんのお客さんがいる。
それに、選手たちから醸し出される、なんだか、怖くて、近づきがたくて、ピリピリとした雰囲気によって、私も緊張してしまう。
こんな中で緊張しない選手は稀だと思ってしまう。
ああ、こんな中、華音有は大丈夫なのか。
ついつい心配してしまう。
今季は不調と不幸の連続。まあ、不調に関して言えば、昨季の方がもっとひどかったが。
ああ、最近調子は上がっているみたいだが、こんな雰囲気ではまた不調に陥らせるのではないか。
そんな心配は杞憂であってほしいと願っても、消えてしまう。