-The Real Me-
「吉野…うちがどういう病院か知ってるのか? どうして“ここ”に来る事になったんだ」
「どういう…メンタルクリニック、でしょ? 私、父があんな事になって……落ち込んで、夜眠れなくて。それでお母さんがここを勧めてくれたの」
それを聞いた中条は医師を睨みつけ、少し呆れた口調で少女に言った。
「吉野…うちへ来る患者がどういう人間か知ってるか!? ここへ来るのは重度の精神障害や分裂病の人達ばかりだ……」
「えっ……」
「ここはただの精神科の診療所じゃないんだよ!? 俗に“閉鎖病棟”と呼ばれる精神病患者の隔離施設だ」
うつ向いたまま語る中条な言葉に驚く少女。
「隔離施設……」
「あぁ、そうだ…普通の母親なら娘を一人で行かせる場所じゃない……そうだろ、父さん!?」
鬼気迫る息子の問いに、諦めた様子の医師は重い口を開いた。
「どういう…メンタルクリニック、でしょ? 私、父があんな事になって……落ち込んで、夜眠れなくて。それでお母さんがここを勧めてくれたの」
それを聞いた中条は医師を睨みつけ、少し呆れた口調で少女に言った。
「吉野…うちへ来る患者がどういう人間か知ってるか!? ここへ来るのは重度の精神障害や分裂病の人達ばかりだ……」
「えっ……」
「ここはただの精神科の診療所じゃないんだよ!? 俗に“閉鎖病棟”と呼ばれる精神病患者の隔離施設だ」
うつ向いたまま語る中条な言葉に驚く少女。
「隔離施設……」
「あぁ、そうだ…普通の母親なら娘を一人で行かせる場所じゃない……そうだろ、父さん!?」
鬼気迫る息子の問いに、諦めた様子の医師は重い口を開いた。