偶然の奇跡


「なんだ、そんなことかよ。女子からなんか俺が助けてやるし。あー…俺は優河。」


や、聞いたわけじゃないんだけどな…。
え…私も言わないといけない…よね?



「り…鈴…。」



「おぅ、今日からよろしく。鈴。」



鈴…って、いきなり呼び捨てかよ…っ!!
しかも、よろしくってなんのよろしく?




そう思ったときにはもう遅く、背を向けたままヒラヒラと手を振っていた。




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