私、零泉嬢になります!
*緋奈side*

ガラガラ・・・・・・・

入学式までまだ時間があるな。

「緋奈っち!席となりだよー!!」

優騎か。こいつ・・・。まぁ、こういうところが可愛くて安心できる。

「だな、嬉しいよ。優騎!」


「//// 久しぶりに緋奈っち笑ったぁ♡ やっぱ可愛い♡♡♡」

「うっ/// 満面の笑みで言うなよ。照れるだろ////」

こいつ・・・。不意に突いてくるから怖い。



『きゃぁ♡見て、遥翔様よ!』
『入学式から、遥翔様を見れるなんて!』

ん?なんだうるさいなぁ。

あの甲高い声を出しているのは、一般クラスの女子か・・・。

遥翔様って誰だ。私には関係ないけど。

「遥翔? あの零泉財閥の御曹司っていう?」

「何、優騎知ってるの?」

「国内っていうか、最近海外にも進出してる大企業だよー!」

「そうか・・・。そんな人が通う高校なんだなー。自分で思った以上にすごいところに入学してしまった・・・。」

「緋奈っちなら大丈夫!!なんなら僕がついてるし♪」

優騎の神崎グループも大概、すごいが・・・。
零泉財閥って・・・ それどうなんだ!

先が思いやられる。

まぁ、関わらなければいいだけの話。

辛い学園生活になる気がしてやまない・・・。

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