苺恋
授業が始まっても私の頭は陸でいっぱい。

でも、私だけが陸を思っているわけではない。

何万人と彼のファンはいる。

私も陸にとってはその中の一人でしかない。

顔とか覚えてもらえてるわけもないし、私がだれかも陸は分からない。

どう考えても一方通行。

でも、私はそれでも陸が好きなんだ。
「…ちご、苺!」

「へっなに?」

「なに?じゃなくてもうお昼だよ、食べようよー!」

「えっ!?ほんとだ、全然気づかなかった、ごめんごめん、」
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