苺恋
「まってよ、陸、行かないでよ]

さら?でも、

「おい、陸、苺ちゃんのことは俺と真菜にまかせろ、お前は、自分の問題を片付けろ]

「いくぞ、真菜]

「うん]

二人は苺を追いかけていった。

おれはさらと二人っきり。

「陸、私、陸がたとえ私を好きじゃなくても、
私はずっと好きだから。勝手だってことはわかってる。でも、私、、]

沙羅は泣き出した。

「私、怖かったの。陸はどんどん売れちゃうし、
私はおいてかれる。いつか陸がどっかいっちゃうんじゃないかって、ほんとに怖かったの、私も人気が出てきてやっと陸に並べる、そう思ったのに、陸はまた先にいっちゃう。だから、捨てられる前に私から別れを告げて、陸と離れて陸を忘れようって思ったの、でも、出来なかった。陸とはいい思いでなんかないって、言い聞かせても無理だった。私はそれぐらいずっと陸が好きなの]
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