手紙〜NO.1 事件編〜

友達



此処は学校の校門の前。
私は、そこで立ち止まっている。まわりの人たちは、平然と校門を通る。

「真紀ー!!!!いったいどうしたの!?真紀、今日変だよ?」

ここで真菜美に誰かに見られてた!声がきこえた!殺されちゃう!真菜美助けて!って言っても私の頭がいかれてると思って相手にしないだろう。むしろ、怒られる。



...100万歩譲って真菜美が信用したとしても、真菜美に何ができるか。出来たとしても、私のそばにいることくらいだろう。...だけど、まだそっちの方がましだ。


「なんでもないってば...」 「何でもないわけないでしょ真紀...怒るよ」
「......」
「真紀...」



しょうがないな〜!って言った真菜美は、体を起こして言った。



「真紀は、一人じゃないんだよ!」




私は、今の言葉に朝のことを思い出してしまった。
そして、新たな予感が芽生えた。最後は、独りになると...



私は、頷いて学校へ向かった。いや、向かってしまった。
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