手紙〜NO.1 事件編〜
「...行こう真紀。どうせこんなの嘘っぱち!馬鹿げてる!誰よ、こんなことしたの!...」

真菜美は顔面蒼白で強張っていた。私を見てびっくりしたような顔をみせると

「大丈夫だって!うちは死なないから!だから...だから泣かないで...」



私は一番の親友が死ぬときいて泣き出してしまいそうになったらしい。



「行こう...」


真菜美は、私の手を優しく手にとって教室へ連れていった。



ガラッ...

「どうしたの!?真紀ちゃん!この女に泣かされたの!?」 「えっ...ううん。ちが」
「最低ね!可哀想に毎日この女と学校に行かされるなんて!」



クラスの女子達は真菜美のことをけなしている。





真菜美はクラスでいじめられていたのだった。



真菜美は、頭は良くて運動神経抜群で可愛くて(しかも美人で)とにかく完璧な人だった。スタイル抜群でもあるから、クラスだけでなく他学年からもモテモテだった。普通は女子にも好かれるはずなんだけど、真菜美は他の子にたいして内気だからいじめられてしまう。(真菜美のファンクラブもあるくらい)
< 6 / 13 >

この作品をシェア

pagetop