君だけを見つめて君だけを…
何も代わらない桃李の部屋は

なぜかほっとして落ち着いた


二人の間に沈黙はなくて
『めい!!この映画今度見に行こうな』
って雑誌に載ってるえいがを指差して言ってくる

ドレドレ!?って私も桃李の見てる雑誌を覗き込む…

『実話なんだね!これ!小説出てるんだ!!』
って一緒にみて

『後で、本屋いくか!!めい小説好きだったな!!探してみようぜその小説』

桃李が私の好きなことを覚えていてくれることが、嬉しくて

すごく笑顔になって
『いく!!ぜったぁーい、いくー』
ってはしゃいでしまった…

それにその小説読みたくなっちゃった…
< 112 / 116 >

この作品をシェア

pagetop