君だけを見つめて君だけを…
要くんと手を繋いで歩くわたしだけど、前々大変じゃない…

それに気がつくのは以外に早かった…
この身長差だから、かなり歩幅は違うはず

だけど要くんはゆっくり歩き私の歩幅に合わせてくれていた…

『ありがとうございます…』
って思わずくちばしって
要くんが私の目線まで顔を近づけて
『うん?どうかしたのか?』
って聞いてきたから

『いや…私の歩幅に合わせてくれてるから…』
って伝えると

『ハハハっ
そんなこと普通でしょ!!だってめいちゃん疲れちゃうじゃん!!』
って頭を撫でてくれた…

そんなこときでもやっぱり桃李が浮かんだ…

桃李も私の歩幅に自然に合わせてくれる人だった…
私はありがとうなんて言ったことなかったけど、
桃李だけは言わなくても伝わる気がしていたから…

でも要くんはまだ知り合って一ヶ月ぐらいで今日が初めてバイト以外で会うのだから仕方ない…

屋台の前に行くと
美味しそうな匂いが立ち込めていた…

私は食べたいものが一杯あった
『ねー要くんはなに食べたい?私は鶏皮に…それから唐揚げ焼きそば、いか焼き…かき氷、クレープも食べたい♪』
っていってるうちにとっても楽しい気分になった…

最近ろくに食べていなかだたから…
欲が爆発したんじゃないかって思ってしまう


そんな私に嬉しそうに
『よーし全部回るか!!だけどめいちゃん食べられる!?』
って
『う~ん…食べる…』

『ハハハは~じゃぁいっちゃいますか』
って笑い飛ばしてくれた


なんだか久しぶりに心がスッキリしてる気がした…


それから本当に全て屋台を回ってくれた要くんと人気の少ないとこにいき座って花火を見て食べた…

そんな私たちを桃李が見ていたなんて…思いもしなかった…


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