君だけを見つめて君だけを…
30分でめいが出てきた…

レジの前の男に
『要くん、お疲れ様でした』
って頭を下げて扉に近付くめいは笑っていなかった…


胸がいたかったあんなに笑ってくれるめいが固い表情で俺の前にきた

『お待たせしてごめんね…
それで話って…?』

『あぁちょっと歩くか…』

なにも言わずに俺の少し後ろを歩いてついてくるめい

いつもなら横に並ぶのにやっぱり見えない壁を感じた…



取りあえず近くの公園のベンチまでいき

『座ろ』
って言うと

めいが頷いた

………

沈黙…


意を結し俺が…

『めい…アノときは悪かった…

めいにあんな思いさせるなんて思ってなかったんだ…
正直大人の女性って引かれたし…ドキドキした
でも、俺やっぱりめいが好きなんだ…

めいといるのが自然で…めいといるのが落ち着く…

めいが嫌じゃなかったら俺とやり直そ!?』

その話の合間にめいを何度か見たけど、めいは下をむき
つらそうな顔をしていた…



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