君だけを見つめて君だけを…
『本気だから!!まぁ俺めいこに恋愛対象として見られてないのぐらいわかってる…だけど少し考えてくれ!!』

私はそんな真剣な夏也にうなずくことしかできなかった…

そんな私を見ていつもの笑顔で
『じゃぁ、そうゆうことで』
って教室を出ていった…



呼び鈴がなるころに帰ってきた夏也はいつもどうりで

『めいこー次古文だったよな!?あのじいさんマジで眠くなるから、次はシャーペン向き間違えんなよ♪』

ってにやにやしながら言った

『もう寝ないから大丈夫だよ』
って少しにらんで言い返した




この人…

あんなこと言ってもぎこちなくならない人なんだ…


少しほっとして

少し彼の雰囲気に甘えてしまった…





授業中はなぜか瀬川夏也のことで、頭が一杯だった…


笑った顔が幼くて

真剣な顔は男らしく

いつも皆に囲まれていて…

私には…

とてもまぶしい人なんだ…

私には人に隠している過去があるから…

夏也と親しくなってはいかない気がした…

私が茶色なら

夏也はオレンジ

例えるならそんなに色だろう…












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