君だけを見つめて君だけを…
一瞬で顔が赤く染まりうつむく私に
先生は

『あっ、わりぃ…あんまり美味しそうでつい』
って私に缶を返してきた…

ドキドキする胸

こんなんどうしたらいいの!?

飲んだらいいの?

何も気にしませんって感じに…


それとも…先生に挙げちゃう!?

ドキドキ…

『先生!か、からかわないでよ…
私こんなのなれてない…』
ってバかぁー私

なにいってんの…

『からかってないよ

って私の頭に手をおいて
優しく言う先生


私は、その場に居てはいけない気がして

すっとその場を立ち上がり…

目の前の先生に
『すいません』っと頭を下げて立ち去ろうとした…

それと同時に先生に包まれた…

えっ?なに何で!?


パニックになった私はどうするのがいいのかわからずにそのままどうすることも出来ずに…ただ先生の胸の中に…


しばらくして先生が
バッと私から離れて

『新垣…わりぃ…つい』
って

頭をかいて照れくさそうにした

『いえ…』
としか答えられずに

下を向いたまま…

『失礼しました』
と、頭を深く下げて走って教室に行った

< 85 / 116 >

この作品をシェア

pagetop