紅い龍〜俺に一生ついてこい〜





自分のコーヒーと彼女にあげるココアを買った。




コーヒーは屋上に着くと同時に飲み干した。





『………よかった。』



彼女がまだ居たことに、嬉しささえも感じた。





『おい起きろ。おい、起きろよー。おい!』




彼女の長いまつ毛が瞼と共に開かれた。




『お前、ここで寝たら風邪ひくぞ…。』




転「……どうも。」



こいつ、寒いから機嫌悪りいのか?


『………ん。』


買ってきたココアを渡す。




転「………なに?」




いやいや、察しろよ。


『間違って買ったからお前にやる。』




喜ぶかと思えば…


転「………いらない。」



って言われた。



俺に言われて、断るやつに初めて出会った。

男でも貰うのに。←





『……………チッ。』








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