紅い龍〜俺に一生ついてこい〜
見惚れていると、彼女は首を傾げた。
すると、手の中に温もりを感じた。
手を見ると、そこには紅のために買ってきたココアが握らされていた。
『…おいっ、これ俺がお前にあげたやつなんだけど…。』
紅「蒼もお前って言ってるで。ニヤッ 蒼の顔が赤かったから風邪ひいてんのかなーって。感謝しいや。」
そう言うと彼女は居眠りセット(勝手に名付けた)を直し、上着を羽織った。
紅「またね…」
そう言ってふっと笑った。
去っていく紅が誰かの姿と重なった。
「またね…」と言ってふっと笑った紅が誰かと重なったんだ。
彼女の姿が見えなくなるまで、ずっと見てた…
fin