紅い龍〜俺に一生ついてこい〜






雅弥side....









紅「雅…」





愛しい声が静かに響く。



来る予感はしてた。



愁さんもよく言わないでいてくれたな〜





『紅か…。すまん。俺…』




紅「…どこの族」





うん、お前ならそう聞いてくると思った。





誰に殺られたか


何人に殺られたか


そこは何人でできているか





蛇神と聞いて顔をしかめた紅。




……何か思い当たりがあるんか?




お前…一人で行こうとしてるんか?







紅「なぁ、雅弥。お前らだけは俺から離れんなよ…」






紅は、俺のことを雅と呼ぶことが多い。



俺が紅を必要としてる時、

紅が俺を必要としてる時、

紅が悲しそうな顔をした時、


決まって俺のことを雅弥と呼ぶ。







そして、キレた時は決まって一人称が"あたし"から"俺"に変わる






久々にみた。




自分のことを俺だと言ってキレた紅を…








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