紅い龍〜俺に一生ついてこい〜







2人でいっきにかかってくる。


『なんや、2人もおってそれかい。よっわいな〜自分ら。目瞑っても余裕で勝てるわ。』


2人とも一発で仕留める。



『せめて、一発くらい当てれるよーなってからナンパしぃや。』



足元で呻いてる2人の男に言葉を吐く。




『お嬢ちゃん、もう目ぇ開けてええで。』




目を開けた女の子は力が抜けたのか座り込んだ。


『大丈夫なん?』

心配して覗き込むと、


「あ、すいません。助けていただいたのに…。ありがとうございました。」



律儀に立ってお辞儀をした。


『ええで。気ぃつけて帰りな。』



「あのっ、お名前をお聞きしても『名乗るほどのもんちゃうで。ただ困ってる人を助けただけや。ほなね。』」


彼女の言葉に重ねて、その場を後にした。





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