紅い龍〜俺に一生ついてこい〜
「……ん………ぅ…ん…………こ……ちゃん………紅ちゃん!」
『んぁ?』
「紅ちゃん、もうお昼休みだよー。」
ずっと寝てたみたい…
あたしの目の前には可愛らしい顔の凛って奴が居た…。
『……誰。』
凛「紅ちゃん、僕のこと知らないの?」
『蒼龍ってことしか知らないし、知ろうとも思わない。』
凛「へぇ〜。変わってるね〜。僕の名前は宇都宮 凛(ウツノミヤ リン)だよ!これでも蒼龍の幹部!よろしくね♪」
凛は柔らかく微笑んだ。
『……可愛い。』ボソッ
凛「凛って呼んでねっ!僕も紅ちゃんって呼ぶから!」
『そこは普通紅って呼ぶんじゃないん?』
凛「あははっ!いいのいいの!」
可愛い顔して笑うなあ。
『わかった。じゃあよろしくね、凛』
笑う凛につられてあたしも笑った。
凛は目を見開いて、顔を赤くした。
あたしの顔に何かついてる?
暖房暑いの?
『ねえ、凛。他の人のとこ行かなくていいの?凛?おーい。』
凛「えっ!あ!うん。行くよ。ごめんね、また後でね紅ちゃん♪」
ハッとした凛は足早に仲間のとこへ向かった。