続・心友。~もうひとつの想い~
「へー、認めへんかったら、何かするん?」
「それは……今から考える」
それだけ言うと、堂前はくるっと踵を返した。
「ちょっと!」
その堂前の手首を、マリアがガッとつかんだ。
「まだ、何か言い足りんの?」
冷ややかな目が見おろしてくる。
「悟は、ウチとはちがうから……!」
「え」
「あの子は……ウチとはちがうねん。ちゃんと、真面目ないい子やから」
今までとはちがって真剣な口調のマリアに、堂前が戸惑った顔になる。
「そうっとしといてあげてほしい。
藍も悟も、せっかく幸せに……なれたんやから」
必死ですがるようなその言い方に、思わず彼はうなずいていた。
「ああ……うん」
「ありがと」
小さな声でマリアが言った。