続・心友。~もうひとつの想い~
恥ずかしそうにとなりを見あげた藍の笑顔。
その笑顔に応えて笑うふやけた顔まで思い出して、また重りがかさを増す。
『せっかく幸せになれたんやから』
マリアはそう言ったけれど、あの2年生は果たしてそれほどの男なのか……?
なんかすげーフツーのヤツやったけど。
藍を受け止め
救い
幸せにする覚悟があるのか――。
男にいい加減そうなマリアのことは軽蔑しているが、そんな女にコロッといかれるような男は、もっと軽蔑する。
しかも、マリアにフラれて、すぐその友達に手を出すなんて、軽薄すぎるやろ。
そんなやつを認めるわけにはいかない。
そんなやつに託せるわけがない。
それともこれは、
ただの嫉妬……か?