続・心友。~もうひとつの想い~
目を閉じると、
暗闇に浮かんだのは、はじける笑顔とは真逆の藍の姿だった――。
白い肌。
柔らかな曲線。
驚いたように大きく見開いた瞳。
そこから、つたう幾筋もの涙のあとも
顔にはらりと掛かった一筋の髪のウェーブも
半開きになった唇の色だって
全部鮮明に覚えている。
何度も何度も何度も、抱きしめたいと思った。
もしも彼女の心が、まだあそこから動けずにいるのなら、自分が救い出すと決めていた。
何度も何度も何度も、そう心に言い聞かせてきた。
もうわざわざケータイを開かなくても、脳裏に焼きついて離れない、藍の姿――。