続・心友。~もうひとつの想い~
「はぁ……」
堂前の口からため息が漏れた。
「バチが当たったな……」
本気でそう思う。
本人の知らないところで、そういう写真を見ること自体、藍を冒涜しているのだということはわかっていた。
わかっていても、どうしてもどうしても削除できなかった画像。
消そうとして、何度も何度も開いては、見つめ続けてきた藍の画像……。
初めて学校で実物の藍を見かけて、思わず声をかけたあの日――
呼び止めたものの次の言葉が出なくて、突っ立っている自分を見あげ、
次第にこわばっていく藍の顔を見たとき、
自分にはその資格がないのだと悟った。
声をかけてはいけなかった。
近づいてはいけなかった。
たぶん僕は、あいつに……
…………似ている。