続・心友。~もうひとつの想い~
「分かれて座ろっか」
クラスメイト6人で来ていたが、適当にふたりずつ、空いている席を確保する。
あ、悟……。
ランチのトレイを卓上に置き、椅子に腰かけたマリアは、テーブルをひとつ挟んだ向こう側に、悟の姿を発見した。
悟は男友達数名と来ているようで
話が盛りあがっているのか、今、ドッと笑いが起こった。
ふふ、めっちゃ笑ってる。
箸を手にしたまま口もとを押さえ、悟は肩を震わせて笑っていた。
あは、子どもみたいな顔。
出入口になっているサッシを背にした席。
明るい日射しに、黒髪が透ける。
悟の笑顔はきらきら眩しい……。