続・心友。~もうひとつの想い~
「あっはは、確かに!」
ユキはブハッと吹きだすと、その場に座ったまま卓球の構えをしてみせた。
大げさに姿勢を低くして、シュシュッと2回素振りをする。
「堂前くんと、藍の取り合いになったら、『卓球で勝負しろ!』って言うねんで」
自分で言った言葉にウケて、ユキがゲラゲラと笑いだす。
「なんか、ムカつく……」
憮然とした表情の悟を見て、マリアがクスッと笑った。
「藍なら大丈夫。あの子には悟だけやで。わかってる?」
「……うん」
それからマリアは、悟をじっと見つめる。
「けどな、ウチらもあの堂前って子のこと、あんまり知らんから、ちょっと心配やねん」
「心配って?」