続・心友。~もうひとつの想い~
「え」
唐突な堂前の言葉に、藍が不思議そうな顔をする。
「大丈夫って?」
「彼は……別れたくせに、なんでいつまでも小野寺さんと一緒にいるんかな? キミじゃなくて、小野寺さんと……。すごく親蜜そうやったし」
一応言葉を選んだつもりだったが、かなりアウトな言い方になった。
いや、余計なお世話やろ……。
自分でもそう思う。
だけど、堂前はどうしても知りたかったのだ。
あいつはそういう軽~い男なのか?
まだマリアに未練タラタラなのか?
マリアはそれをどう受け止めている?
キミはつらくないのか?
いいように利用されてないか?
ホントにそんな男といて……幸せなのか?
「あっはは」
長い沈黙のあと、キョトンとしていた藍の顔が急にほころんだ。
「堂前くんって、もしかして……マリアに片想い中?」