続・心友。~もうひとつの想い~

それから、なんのためらいもなく、送られてきた画像を開いた。




「え」




全身が凍りつく。




「こ…れ……」




藍の、


裸の写真だった――。






休み時間、人で賑わう廊下。
誰かが悟の肩にぶつかりながら、すり抜けていく。


思わずケータイをポケットに押し込んだ。


心臓がバクバクしている。




フリーズした頭と体をなんとか動かして、
悟はトイレに行き、個室に入り、鍵を閉めた。




藍……。




ドアを背に突っ立ったまま、制服のポケットをまさぐり、ケータイを手にした。




もう一度画像を開く指先が震えている。






薄暗がりの中、


悟の手の中で、藍の画像が灯った。


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