続・心友。~もうひとつの想い~
「俺、今からあいつと会うねん。屋上で待ってるって言われた」
そう説明する悟の言葉に、マリアは思わずユキを見た。
ユキも驚いた顔をして、こっちを見ている。
「その画像の出元とか、コピーはあるのかとか、他に誰か持ってるやつはいないのかとか、
俺……絶対に聞き出すから」
悟は思いつめた顔をしていた。
「そんで、どんな手を使っても、俺はその全部を消し去る」
うめくような声。
「悟……」
「けどな、藍には知られたくないねん」
そう言うと、悟は顔をあげ、真っ直ぐにマリアを見た。
「頼む、マリア。藍を連れて帰って。
屋上やから別に騒ぎにはならんやろうけど、でも、藍には絶対に気づかれたくないから」
悟は懇願するように言う。