続・心友。~もうひとつの想い~
それでも……
男性に対して身をこわばらせていたあの藍が、幸せそうに見あげる相手。
それがどれほどのやつなのか、堂前は知りたかった。
そのとき――
ギィ……と金属のきしむ音がして、扉が開いた。
制服のズボンのすそが、視界に入る。
「何の、用ですか?」
堂前がわざと知らんぷりをしていると、ボソッと声が降ってきた。
見あげると、強気な瞳と視線がぶつかる。
「質問に答えに来た」
堂前が答えると、悟が驚いた声を漏らした。
「え」
「訊きたいことがたくさんあるやろ?」
「…………」
言葉を選びあぐねているのか、
無言の悟から警戒心がビシバシ伝わってくる。
案外、ただの単細胞ではないらしい。
「どうして……、あの画像を持ってたんですか?」
悟からの第一クエスチョンは、それだった。