続・心友。~もうひとつの想い~
「高校1年の夏、従兄が勝手にあの画像を送りつけてきた。お前の学校の子やろ?って。
タイトルは『今カノ』」
「は?」
「そーゆー最低な従兄やねん。自分の彼女のあんな写真が自慢になるらしい」
怒りと苦痛で悟の顔がゆがむ。
「あんたは……それを、どーゆーつもりで、保存してたんですか?」
かろうじて平静を取り繕い、悟が訊いてきた。質問2。
「好きに……なったからかな。その画像の子に興味が湧いた」
言葉にすると薄っぺらで、自分の想いからはかけ離れた説明になる。
でも悟を試すには、これぐらいがちょうどいい。
そう自分に言い聞かせる。
「キミはどーやった? 話で聞くより、写真ってリアルやから……
もしかして、欲情した?」
わざと挑発してみる。
こいつの性根を知りたい。