続・心友。~もうひとつの想い~
「何ぃっ」
悟が叫ぶのと、堂前のカッターシャツの胸ぐらがつかまれ、体が引き起こされるのが同時だった。
顔面に熱い衝撃が走り、堂前はコンクリの地面に体ごと打ちつけられた。
その上に悟が馬乗りになり、首元をおさえる。
「いやらしいことを……言うな」
絞り出すような声だった。
「あんな痛々しい写真の……どこを見たらそんな気持ちになれるねん……っ」
真上にある悟の顔。
悔しさと怒りで逆上した顔を、堂前はただ見つめていた。
「あんた、何回あの画像を見た?
いつもそんないやらしい目で眺めてたんか?
学校で会う藍のことも、そんな気持ちで……見てたんか?」
喉元を押さえる悟の拳に、グッと力が入る。
「ほんまはあの画像、コピーしてどっかに保存してあるんやろ?
何を企んでるねん?
要求はなんやねん?
藍とヤリたいんか?
白状せぇや……っ!」