淋しいお月様
「ここ、“うわあ、すご~い”って賞賛するところだよ。はは、“よかったね”か。さっきから淡々としてるね」
「あ、ごめんなさい。何だかセイゴさんがミュージシャンだなんて、未だに信じられなくて」
「まあ、いいさ」
「夢物語聞いてるみたいで」
「うん、いいよ。そんなに興味ないんだろ、俺の仕事に」
「でも、ライブでのセイゴさんはかっこよかったよ」
「はは、ありがとう。ミーハーじゃなくて助かるよ、君」
人差し指を私に向けて、くるくると回す彼。
「音楽に疎くて。テレビもあんまり見ないし……」
「そうか」
そう云ってセイゴさんはミルクカップに手を伸ばし、ごくごくと飲み干した。
ミルクの沈静作用のせいか、私はとろとろと眠くなってきた。
そして、雨音を聞きながら、私はすっと眠りに入ってしまった。
「あ、ごめんなさい。何だかセイゴさんがミュージシャンだなんて、未だに信じられなくて」
「まあ、いいさ」
「夢物語聞いてるみたいで」
「うん、いいよ。そんなに興味ないんだろ、俺の仕事に」
「でも、ライブでのセイゴさんはかっこよかったよ」
「はは、ありがとう。ミーハーじゃなくて助かるよ、君」
人差し指を私に向けて、くるくると回す彼。
「音楽に疎くて。テレビもあんまり見ないし……」
「そうか」
そう云ってセイゴさんはミルクカップに手を伸ばし、ごくごくと飲み干した。
ミルクの沈静作用のせいか、私はとろとろと眠くなってきた。
そして、雨音を聞きながら、私はすっと眠りに入ってしまった。