淋しいお月様
「え? ベッドまで運んでくれたの?」
うん、とセイゴさんは平然と頷く。
「やだ、恥ずかしい。私、重かったでしょ」
「重くないって」
歯を見せて笑う彼。真珠のような白い歯。
だけど、絶対私、セイゴさんより体重あるはず。
恥ずかしさで一杯になった。
「何を今更恥ずかしがってんの」
「だって……」
「君をおんぶしたこともあったろ」
「ああ、あれは……風邪でふらふらしてたから、恥ずかしいなんて実感なかった」
「じゃあ、今恥ずかしいってことは、元気になった証拠だね」
ふあああ、と彼は伸びをし、そして立ち上がった。
「さ、さてと、夕飯の準備しないと」
「あはは、主婦みたいなこと云ってる」
うん、とセイゴさんは平然と頷く。
「やだ、恥ずかしい。私、重かったでしょ」
「重くないって」
歯を見せて笑う彼。真珠のような白い歯。
だけど、絶対私、セイゴさんより体重あるはず。
恥ずかしさで一杯になった。
「何を今更恥ずかしがってんの」
「だって……」
「君をおんぶしたこともあったろ」
「ああ、あれは……風邪でふらふらしてたから、恥ずかしいなんて実感なかった」
「じゃあ、今恥ずかしいってことは、元気になった証拠だね」
ふあああ、と彼は伸びをし、そして立ち上がった。
「さ、さてと、夕飯の準備しないと」
「あはは、主婦みたいなこと云ってる」