淋しいお月様
「タクミのライブ、よかったでしょ?」
「うん、驚いた」
つい、本音が出てしまった。
「驚くよね~。あんなに綺麗な声してて、細い身体なのに声量あって。ピアノも上手で」
ユアさんはうまく誤解してくれたようだ。
「今度、CD貸してあげるよ。多久美省吾の。どれもこれもいい曲ばかりだから」
「ありがとう」
タクミ、ことセイゴさんのミュージシャン姿は、キラキラしていた。
歌うことが楽しい、って感じで歌ってた。
音楽が好き、って感じで演奏していた。
そんな彼がまぶしかった。
まぶしい太陽。
ステージのライトがまぶしくて、そこに立っているタクミが手に取れないもののように思えた。
「うん、驚いた」
つい、本音が出てしまった。
「驚くよね~。あんなに綺麗な声してて、細い身体なのに声量あって。ピアノも上手で」
ユアさんはうまく誤解してくれたようだ。
「今度、CD貸してあげるよ。多久美省吾の。どれもこれもいい曲ばかりだから」
「ありがとう」
タクミ、ことセイゴさんのミュージシャン姿は、キラキラしていた。
歌うことが楽しい、って感じで歌ってた。
音楽が好き、って感じで演奏していた。
そんな彼がまぶしかった。
まぶしい太陽。
ステージのライトがまぶしくて、そこに立っているタクミが手に取れないもののように思えた。