淋しいお月様
結婚、誰とするんだろう――。

静哉を勢いで東京まで追ってきたのはいいものの。

まさか、音信不通になるとは……。

私も実家に戻って、お見合いでもしようかしら。

何だか冴えないな……。

「お次にお待ちのお客様――」

マックの列に並んでいた、私の番が来た。

ほぼ毎日通っていたので、すっかり馴染みの店員さんった。

学生バイトかな? 若くて目がキラキラした男の子。

「店内でお召し上がりですか?」

「いえ、持ち帰りで」

「では、ご注文をどうぞ」

「単品で、ハンバーガーとチーズバーガーをひとつずつ」
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