淋しいお月様
子守唄が優しい
「おまたせ」
若森くんとのランチの2日後、私たちは駅のコンビニ前で落ち合った。
私より早く来ていた若森くんは、私の姿を確認すると、ぱっと笑顔になった。
華が咲くような笑顔だ。
やっぱり、若森くんは何かを持っている。
今は裏方でも、きっと凄い舞台役者さんになると思う。
「そんなに待ってないよ」
「コンビニで何か買っていきましょう。お酒とか飲むよね」
「飲む。でも別に、なくてもいいけれど。ああ、でも、買おうか」
「ん? 何か若森くん、調子悪い?」
彼は私の言葉に狼狽した。
「何で?」
「何となく」
「元気だよ。元気すぎるぐらい」
「そう。ならいいんだけど」
「星羅さんは、優しいね」
そう言って、目をすぼめて笑う彼。
「何で?」
「何となく」
若森くんとのランチの2日後、私たちは駅のコンビニ前で落ち合った。
私より早く来ていた若森くんは、私の姿を確認すると、ぱっと笑顔になった。
華が咲くような笑顔だ。
やっぱり、若森くんは何かを持っている。
今は裏方でも、きっと凄い舞台役者さんになると思う。
「そんなに待ってないよ」
「コンビニで何か買っていきましょう。お酒とか飲むよね」
「飲む。でも別に、なくてもいいけれど。ああ、でも、買おうか」
「ん? 何か若森くん、調子悪い?」
彼は私の言葉に狼狽した。
「何で?」
「何となく」
「元気だよ。元気すぎるぐらい」
「そう。ならいいんだけど」
「星羅さんは、優しいね」
そう言って、目をすぼめて笑う彼。
「何で?」
「何となく」