淋しいお月様
「おかえり、星羅ちゃん」
「わ~、いい匂い」
家へ帰ると、セイゴさんがご飯を作って待っててくれた。
キッチンに立っているセイゴさんに近づく。
う……、やばい。
このまま、抱きつきたい衝動に駆られる。
「きょ、今日のメニューは何?」
「さんまの甘露煮」
「美味しそう。あ、お弁当も美味しかったよ。ありがとうね」
「あ、お弁当箱出しといて。洗っておくから」
「すみません……」
家事のほとんどをやってくれているセイゴさん。
相変わらず私は片付けも苦手で、私がいない間に掃除機までかけてくれる。
これじゃあ、セイゴさんはミュージシャンなんかじゃなくて、主夫みたいだ。
そうさせているのは私だけど。
もっと家庭的にならなきゃ、セイゴさんに嫌われちゃうかな。
でも、ぐうたらな私でも、こうして傍にいてくれるってのは、このままでもいいのかなって甘えてしまう。
「わ~、いい匂い」
家へ帰ると、セイゴさんがご飯を作って待っててくれた。
キッチンに立っているセイゴさんに近づく。
う……、やばい。
このまま、抱きつきたい衝動に駆られる。
「きょ、今日のメニューは何?」
「さんまの甘露煮」
「美味しそう。あ、お弁当も美味しかったよ。ありがとうね」
「あ、お弁当箱出しといて。洗っておくから」
「すみません……」
家事のほとんどをやってくれているセイゴさん。
相変わらず私は片付けも苦手で、私がいない間に掃除機までかけてくれる。
これじゃあ、セイゴさんはミュージシャンなんかじゃなくて、主夫みたいだ。
そうさせているのは私だけど。
もっと家庭的にならなきゃ、セイゴさんに嫌われちゃうかな。
でも、ぐうたらな私でも、こうして傍にいてくれるってのは、このままでもいいのかなって甘えてしまう。