淋しいお月様
気がつくと、私は芝生の上だった。
あれ? ベッドじゃない。
「起きた?」
「あ、あれ? 私、寝ちゃってた……?」
セイゴさんの曲に聴き惚れてたはずなのに、いつの間にか安心して眠っちゃったみたいだ。
「あはは。子守唄じゃなかったんだけどな」
「ごめん。心地よくて……。私、どれくらい寝てた?」
「30分くらいだよ」
太陽はまだ高い位置にあった。
「よかった……夕暮れまで眠りこけなくて」
「そうだね。また、風邪ひくよ。星羅ちゃん、弱いんだから」
「ううん。セイゴさんとのせっかくの時間を、無駄にするところだったわ」
「俺としては、星羅ちゃんの寝顔を見られる、ラッキータイムだったけど」
あははは、とふたり、笑い合う。
「じゃあ、そろそろお弁当にしようか」
気がつけば、お腹が空いていた。
「うん」
セイゴさんが、お弁当の包みを開く。
あれ? ベッドじゃない。
「起きた?」
「あ、あれ? 私、寝ちゃってた……?」
セイゴさんの曲に聴き惚れてたはずなのに、いつの間にか安心して眠っちゃったみたいだ。
「あはは。子守唄じゃなかったんだけどな」
「ごめん。心地よくて……。私、どれくらい寝てた?」
「30分くらいだよ」
太陽はまだ高い位置にあった。
「よかった……夕暮れまで眠りこけなくて」
「そうだね。また、風邪ひくよ。星羅ちゃん、弱いんだから」
「ううん。セイゴさんとのせっかくの時間を、無駄にするところだったわ」
「俺としては、星羅ちゃんの寝顔を見られる、ラッキータイムだったけど」
あははは、とふたり、笑い合う。
「じゃあ、そろそろお弁当にしようか」
気がつけば、お腹が空いていた。
「うん」
セイゴさんが、お弁当の包みを開く。