淋しいお月様
「そうなんだ。しかし、びっくりするほどの料理下手だね、星羅ちゃん」
「うん……自覚してる」
やっぱり、セイゴさんがいてくれたらな。
……なんて、これじゃあセイゴさんに家事を求めてるじゃないか。
ダメだ。こんなんじゃ。
今朝だって、着ていたパジャマをそのまま床に脱ぎっぱなしにしてきたし。
次にセイゴさんが家に来た時は、また脚の踏み場もない、ゴミ屋敷になってるのが想像できる。
「タクミが家事してくれてたんでしょう」
私の思いを察するかのような、ユアさんの発言。
「う、うん……」
「料理に、掃除に」
「うん……」
「そんなんじゃ、ほんとにタクミに逃げられちゃうよ」
逃げられる……。
私ははっとした。
確かに、こんなだらしないところばっかり見せてて、普通の男のひとなら、幻滅することだろう。
セイゴさんと別れるなんて、そんなことあるのだろうか。
考えられないし、考えたくもない。
だけど、本当に嫌われたりしたら……。
嫌な考えがあたまを巡る。
「うん……自覚してる」
やっぱり、セイゴさんがいてくれたらな。
……なんて、これじゃあセイゴさんに家事を求めてるじゃないか。
ダメだ。こんなんじゃ。
今朝だって、着ていたパジャマをそのまま床に脱ぎっぱなしにしてきたし。
次にセイゴさんが家に来た時は、また脚の踏み場もない、ゴミ屋敷になってるのが想像できる。
「タクミが家事してくれてたんでしょう」
私の思いを察するかのような、ユアさんの発言。
「う、うん……」
「料理に、掃除に」
「うん……」
「そんなんじゃ、ほんとにタクミに逃げられちゃうよ」
逃げられる……。
私ははっとした。
確かに、こんなだらしないところばっかり見せてて、普通の男のひとなら、幻滅することだろう。
セイゴさんと別れるなんて、そんなことあるのだろうか。
考えられないし、考えたくもない。
だけど、本当に嫌われたりしたら……。
嫌な考えがあたまを巡る。