淋しいお月様
私は家についてから、ごろんとベッドの上に寝転んだ。

ああ、着替えなきゃ。

けれど、あのひとのお陰で、全身びしょ濡れにならずに済んだ。

髪の毛がちょっとしっとりしているぐらいだ。

お風呂……入んなきゃな~。

けれど、ベッドに入ってしまうと、何もかもが億劫だった。

今日は何だか疲れた――。

そう思いながら、うつぶせになると、私はいつしか眠りに落ちてしまっていたんだ――。


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