“淋しい”というフレーズが何度も出てくる通りに、孤独な主人公·星羅の淋しさが胸に染みます。
こういう淋しさを抱えた女性って、現実はたくさんいるんではないかと思います。ハンバーガーと缶ビール片手に公園で月見酒というのもリアリティがありますね。
ヒーローが出てくるまでちょっと長くて、星羅の辛い状況が詳しく語られますが、その分ヒーロー役のセイゴとの出逢いでホッと出来ます。彼との一件をきっかけに、星羅の生活は一変。少しずつ“淋しさ”がなくなっていきますが。その流れがストレートで好感が持てます。
セイゴとのやり取りはほのぼのとしていて、なんだか癒されました。バカップルとも言えますが(笑) 星羅があっさりとキスを許さない貞操観念の高さも好印象。
女子力がなかった星羅が最後には会えなくても我慢して努力する姿が健気で。ラストはよかったね、とほのぼのとした気持ちになれました。