お姉ちゃんの憂鬱

その後、メグの親戚が経営している海の家に荷物を置きに向かった。

何を隠そう今日はみんなでお泊りなのだ。


メグの親戚が一応の保護者替わりってことで、みんなの家もお許しがでた。


部屋割は単純に男子と女子で二部屋。

親戚割ということで高校生にも優しいお値段に落としてもらった。

もうメグ様様である。




「よし!いざ参る!」



部屋で水着に着替え終わると、なんとも高いテンションでまどかが部屋から飛び出していった。

なんであんなに元気なんだ。



「さぁちゃんはいざ参らないの?」


「日焼け止め塗らないと死ぬ。今日の夜確実に死ぬ。そして今年の夏真っ黒で過ごすなんて耐えられない」


「さぁちゃんは女子だなぁ…」


「というか、まどかがおかしいんだからね?この紫外線舐めてたら絶対に今日の夜泣くことになるんだから。かな、届かないところ塗って?かなにも塗ってあげるから」


「はーい」



女子力に関して、さぁちゃんの右に出る者はいない。


でも海に入ったら化粧は落ちてしまうんじゃなかろうか。


ちなみにあたしはもうすっぴんです。

もともと化粧もしてるかしてないかわからないくらいのものだったから何のダメージもなしだ。





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