お姉ちゃんの憂鬱

「おせーぞお前ら」


「待ちくたびれました。海が僕を呼んでいるっていうのに」


「直江って予想外にアウトドアだよね」


「姉ちゃん、誠なんて放置して早く遊ぼう。」



…集合場所にはうずうずうずうずした四人が待っていた。



「ごめんごめん。日焼け止め塗ってた」


「え、そうなの?!」


「なんでそこでお前がびっくりすんだよペット」


「だって、オレがかなちゃんに塗ってあげたかった!」










「…あんま公の場で変質者発言しないでくれる?」






馬鹿犬のとんでも発言にみなさん見事にドン引きだよ。



「お姉ちゃんはなんでパーカー着ているんですか?海に入らないんですか?」



そんな中、やはりと言うかなんと言うか、直くんだけは通常運行だった。



「海には入るけど、まどかとかさぁちゃんと違ってあたしの水着姿なんて堂々とさらせるものじゃないからな。ぎりぎりまで粘るよあたしは」



だって普通に恥ずかしくない?!

なんでみんなこんな普通にしていられるのかが謎だよ!

むしろあたしがまどかとさぁちゃんの水着姿にドキドキしてるわ!





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