お姉ちゃんの憂鬱

その後、それなりに見れるようになるまで部屋を片付け、丁度昼ご飯の準備を始めた頃にメグから電話が来た。


待ち合わせの時間になってもまどかと直くんが来なくてもう帰りたいとのこと。

時計を見ると第二陣の集合時間である12時30分から15分が経過していた。




「メグ、何分くらい待ってるの?」


「…20分くらいだよ。まじもう帰っていい?腹減ったんだけどオレ」




やっぱりメグは集合時間の5分前にはついていたのか。

まどかと直くんは確実に遅れてくるだろうという予想はできたはずなのに、それでも律儀に5分前に集合場所に来てしまうメグのそういうところがとっても好きだ。



本来ならば、さぁちゃんの家の場所を知っていると言ったまどかが二人を引き連れてくる予定だったのだが、メグをこれ以上待たせると本当に帰ってしまいそうなので、さぁちゃんに言ってメグを迎えにいく。

もしついたときにまどかも直くんもいなかったらそのまま置いて行ってしまおう。






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