お姉ちゃんの憂鬱
「おーいワンコ、いちゃつきたいのは十分に伝わったから、とりあえず話を進めてもいいか?」
「どうぞお構いなく!ほら、かなちゃん、みんなの迷惑になっちゃうから座って!」
なんであたしが悪い風になっている。解せぬ。
膝の上に座るのはさすがに屈辱だから、膝を開かせ、空いたスペースに座ったら後ろからシートベルトがのびてきた。
すっげーいらない機能だな。
「えーっと、お前らのせいでどこまで話してたか忘れたじゃねーかよ。」
「明日のホームルームって言ってましたよ。」
「あーそうだ。さすがお姉ちゃん話をちゃんと聞いててえらいぞ。」
「ねぇ、さっきからお姉ちゃんお姉ちゃんって何の話?かなちゃんがお姉ちゃんなわけ?」
「おー、ワンコには悪いが今日から三船はみんなのお姉ちゃんだ。で、明日のホームルームだが、夏休みに修学旅行行くだろ?それの班決めとかその他もろもろをやるが、正直班とか決めるのメンドクサイから、明日までにお前らで何となく固まって班らしきもんつくっとけ。一班6人7人くらいで、男女比率とかはどーでもいいから、とにかく問題起きないような班をつくれ。」
これまたテキトーだなぁ。