お姉ちゃんの憂鬱
「こっわ。なにこれやばい奴らじゃん!」
「さぁちゃんLOVEだってさ。さやかのファンは馬鹿っぽいな」
「いやそれより明らかに香奈子の奴が一番やばい奴だろ。気持ち悪ぃ」
「かな、絶対に一人で行動しないでよね!いつこの変態がやってくるかわかんないよ!」
「そうだな。かーちゃん、ペットにもちゃんと話して護衛してもらえよ」
「ペットいないときはおれらもいるしな。1人にはなんなよ」
「…あたしの心配より今は直くんの心配でしょ!あからさまに敵意向けられてるのは直くんなんだから!」
「そうだな。直江も一人で行動すんなよ!」
「あたしたちも全力で守るし!」
「とりあえず鍵買いに行くか」
「……はい。ありがとうございます。でも、お断りします」
深々とお辞儀をした直くんはお礼と拒絶の言葉を口にした。