お姉ちゃんの憂鬱
「へいへいさやかさんよーこれは浮気か。浮気現場を目撃してんのかあたしたちは。」
「へいへいまどかさんよ。かなのこれは天然物だから手に負えないっすよねー」
「え、僕は会話に交ぜてもらえない系ですか。悲しくてションボリしますよ。いいんですか。」
メグとどこを勉強するか詳細を決めている横でそんな会話が行われている。
なんだそれ。直くんの脅し文句が可愛いなおい。
「…何言ってんだお前ら。」
「これが浮気になるならあたしそれなりの回数メグと浮気してるわ。」
「きゃー堂々の浮気宣言ですよさやかさん!」
「かなと吉岡くんって本当に仲良いよね。」
「そんなこと言ったらみんなと仲良いと思ってるんだけど。あれ、もしかしてあたしの一方通行?!」
なにそれ悲しい!
あたしもションボリするぞこのやろう!
「いや、なんか、特別仲良いというか、二人って趣味とか好きな物とか似てるじゃん?」
「あーまぁ、確かにそうかもな。」
「漫画とか歌の趣味丸被りだもんね。」
「たまに2人で意味不明な会話してるもんな。」
「漫画の話だと特にね。」
「だってみんなわかってくれないんだもの。」