お姉ちゃんの憂鬱
「え、実際のところどうなのよ?吉岡はかーちゃんのこと狙ってたりするわけ?」
「は?なんでそうなんだよ。」
「だって男女がこんなに仲良かったらそんな話にもなるじゃんよ?」
「いやなんないでしょ。」
「なんないの?!」
「いやだって、香奈子がペットと付き合ってんの知ってるしな。そんなんで好きになっても面倒なだけだろ。」
「それに、メグってなんかお兄ちゃんみたいじゃん。面倒見のいい構ってくれるお兄ちゃん。」
趣味が合うのも、話が合うのも、一緒に遊んでて楽しいのも、なんか親戚の兄ちゃんが構ってくれてるみたいな感じ。
「ふーん。これでペットと三角関係とかになったら面白いのに。」
「なんでおもしろがれなきゃなんないのさ。てかもしあたしとメグが気まずくなったら、今までみたいに5人で遊べないじゃん。」
「あ、それは嫌だわ。やっぱ今の話なし。」
「それよりさ、どうせ吉岡くんに勉強見てもらうなら、みんなで勉強しようよ。その方がペットくんに心配かけないで済むんじゃない?」
「まぁ、誠のことは置いといたとしても、みんなで勉強には賛成だな。」
「直江もそのほうが勉強するでしょ。…ってあれ、直江ー?どしたー?」
「山さん。僕は今ションボリなうなんです。」
…今となうを同時進行で使ったら二重表現ですよ直くん。