お姉ちゃんの憂鬱
その後、何とも言えない空気になってしまいそのまま帰宅となった。
みんなまどかがいなくてなんが居心地が悪くなってしまった感じ。
今後のまどかの動きはさぁちゃんに聞くとして、あたしはどうしようか。
煽るだけ煽って放置って言うのも無責任だよな。まどかの性格を知っていて、完全に地雷だってわかっていながらわざとそこを土足で突っ切ったんだ。
直くんに言われた通り、適当なところで引くことだってできた。
はぐらかされてあげることだって簡単だった。
だけど、お節介だと言うことは理解しているけれど、まどかとまどかのお母さんとの関係はどうにも見ていられなくて、どうにかしたいと思ってしまったんだから仕方ないだろう。
「香奈子、オレらはどうすればいい?」
帰宅途中、メグからそんな質問が。
「何が?」
「どっちに味方すればいい?」
「なに言ってんのメグさんたら。これはあたしとまどかが勝手にやらかしたことなんだから、みんなは普通にしててくれればいいよ。変に気を使われたらまどかも余計ぷんぷんしちゃうだろうし。まどかの出方次第だけど普通に話しかけられたら話せばいいよ。逃げてったら今まで通り追いかけてあげて。あたしの方は構わないでいいから。」
「かなちゃんには俺がついているので、お気になさらずどっかに行ってください。」
「なんか誠はちょっとずれてる気がするからもう黙りなさい。」
そういって手をつないであげると嬉しそうに黙った単純犬はもう放置の方向でいいですよね。