お姉ちゃんの憂鬱
2人が誰に連絡したのか聞くと、女子バスケ部といつもの4人。
「まどかにも連絡したの?」
「したよ!昨日のこともあってもしかしたら会いに行ってるかもって思って!」
とりあえず連絡がいったメンバーに一斉送信でお騒がせしましたメッセージを送っておいた。
それからしばらくそれぞれから見つかったんならよかったとか、何してんだ馬鹿とか返信が来た。
帰ってきて30分くらいたったころ、携帯の画面がメッセージから着信を知らせる画面に切り替わった。
着信の相手は『山城まどか』と表示されている。
あー…もしかしてもしかしなくても、ママさんったらあたしと話したことまどかに話しちゃったりしたかな。
やっべぇ口止めすんの忘れてた。
ただでさえ地雷踏みまくってまどかに「そう言うのウザいよ☆」って言われてんのに、その地雷であるママさんに直接ぶつかったことばれたら…
やばいねこれ。やばいよ。
着信を知らせる画面はなかなか切り替わらない。
このままスルーしてたら諦めてくれないだろうか。と考えていると、ようやく鳴りやんだ電話。よかったー…
ピロリン『山城まどか:シカトすんな』
「ひぃっ!ばれてる、ばれてるよ!そしておこだよ!どうしよう…うわぁまたかかってきた!」
「かなちゃん、まどか先輩になにしたのさ…」
「ちょっと、地雷をね…」踏んだのさ…
「かなこ、なにあったか知らないけど、電話してくるってことはなんか話したいことがあるんでしょ?話くらい聞いてあげなさいよ。」
「う…そうですよね。シカトされるよりはずっといいですよね。電話でてきます…」